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August 15, 2010

バンジョーファン必見!! バンジョー大博覧会

8月もあと半分、恒例の札幌ブルーグラス・フェス(8/21-22)や箱根フェス(8/27-29)のほか、今年は浜松でホットなバンジョーイベントがあるんです。わたしも参加するんですが、皆さんも夏休みにいかがですか? 
うなぎとバンジョーの相性は最高です(もっともトニー・トリシュカは、せっかくの高級うなぎを完食できず、わたしにくれましたが……)!?
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さて、世界的なバンジョーコレクションを持つ浜松市楽器博物館でも7月31日から8月31日まで、特別展『バンジョー大博覧会』が開催されています。そのメインイベントとして8月21日と22日の両日、浜松市楽器博物館周辺でさまざまなイベントが開かれます。
(以下、月刊ブルーグラス専門誌ムーンシャイナー誌8月号より)

 黒人から白人の手へ、瓢箪(ゴード)と棒からウッドリムとネックへ、そしてブラス(真鍮)のテンション・フープとフック(ブラケット)など、植物から材木、そして金属へとバンジョーという楽器、さすが産業革命以降のアメリカで唯一の民俗楽器として発達した楽器は、その背景の人々や生活などとともに歴史を刻んで、われわれの手にやって来た。その過程には、さまざまな風景と物語がある。 そんなバンジョーの誕生から現在までを紹介する1ヶ月にわたる特別展、『バンジョー大博覧会』の期間中、8月21日と22日(土、日)にかけて下記のスペシャル・イベントが開かれる。
●「学生ブルーグラス・ライブ」
8月21日(土)12:00~14:00。博物館内で東北大学と名古屋大学のバンドが生演奏。
●「大人のバンジョー講座」
8月21日(土)14:00~17:00。有田純弘と青木 研による30名限定ワークショップ
●「夏休み子供のバンジョー入門教室」
8月21日(土)14:00~15:30。原さとしによる小学4年生~中学3年生の15名、バンジョー初弾き。
●「バンジョーの響き~その誕生から現在まで」
8月21日(土)18:30~。1960年代はじめからピート・シーガーを通じてバンジョーに興味を持ちバンジョー研究をつづける石川修次さんの講演・演奏。
●「バンジョー大博覧会コンサート」8月22日(日)14:00~17:00。ピーター・バラカンの司会、渡辺三郎の構成で、有田純弘、原さとし、青木 研、福田淳一郎など、日本のスリーフィンガー/プレクトラム/クロウハンマーの各スタイル代表奏者を迎えてのレクチャーコンサート。
●「オールドタイム・バンジョー・ナイト」
8月22日(日)19:00~20:00。バンジョーの原初的な風景を見せるオールドタイム音楽の魅力を紹介するフィドル&バンジョーとクロッグダンスの夜。横濱バンジョー祭りの「バンジョー・コンテスト」優勝者、ジェフリー山田や福田淳一郎に高木「バスコ」光介、マイク斉藤、坂野「ヘジャ」恵子ら。
(問)浜松市楽器博物館:053-451-1128 http://www.gakkihaku.jp/

 読者なら、「バンジョーといえばブルーグラス」と考えるのも無理はない。20世紀後半、アール・スクラッグスが生み出した「ブルーグラス・バンジョー」は、その衝撃的なテクニックと現代性でまたたく間にフォロワーを生み、絶滅寸前だったバンジョーという楽器にふたたびあたらしい命を与え、現在ではベラ・フレックらによってクラシックさえ越えた高みを目指そうとしているのは、事実だから。
 しかし、下記に列挙したわれわれの時代のバンジョー・ヒット曲をみても、一般のリスナーは「ブルーグラス・バンジョー」にではなく、「バンジョーの響き」に感応したのに違いない。
Tom Dooley('58, Kingston Trio)/Ballad of JC('62, Flatt & Scruggs)/ Washington Square('63, Village Stompers)/Foggy Mountain BRD('68, Flatt & Scruggs)/Dueling Banjos('73, Eric Weissberg)/Sinister-Minister('96, Bela Fleck & Flecktones)
 そう、バンジョーの響きって、心に残るんだなぁ、なぜか……!? 「ブルーグラス・バンジョー命」のあなただって、最初に感じたのは、その響きだったんじゃないかな? ……あの音、あの1音に!?
 今月のカバーストーリーは、「バンジョー大博覧会」便乗企画として、バンジョーの響きに込められた歴史から、その魅力/ロマンを探ってみようか……、あの1音を。

■バンジョーと坂本竜馬
 1ヶ月に渡って『バンジョー大博覧会』で特別展示される150点ものバンジョーやその関係資料を通じて、バンジョーがもっとも華々しい活躍をしたのが、偶然にも坂本竜馬(1836~1867)が生きた時代と、ほぼ重なっていることに気付く。
 すなわち、ジョエル・ウォーカー・スウィーニー(1810~1860=8頁写真参照)が、証明されていないものの、ステージでバンジョーを弾いた最初の白人というのも、バンジョーに低音の4弦を加えて5弦バンジョーとしたらしいのも、1830年代の出来事だ。そしてダン・エメットの率いるバージニア・ミンストレルズがニューヨークに進出、ミンストレル・ブームの火をつけたのは1843年のことだという。
 1854年春にはペリー率いる黒船艦隊の旗艦ポーハタン号で開かれた日米通商条約調印の祝賀パーティで演奏されたフィドルとバンジョーの音曲騒ぎを、品川を警備していた楽器好きの竜馬なら耳にしたかもしれない、などと想像してみる。それより先、竜馬と同じ土佐出身のジョン万次郎が、故郷に向かう街道で、「アラバマからバンジョーを膝に、やって来たきにぃ……」とフォスターの歌を高唱しながら歩く姿を想像してみる。
 もちろん、竜馬とバンジョーを直接結び付けるにはかなりの無理があるが、1857年に世界初のバンジョー・コンテストがニューヨークで開かれたとき、竜馬は世界最大の都市のひとつである江戸の千葉道場で剣術試合に明け暮れていたというし、1865年に初めてストロークではないフィンガーによるバンジョー教則本『Banjo Without a Master』(フランク・コンバース著)が出版された年に亀山社中(のちの海援隊)を結成している。それからわずか2年後に竜馬は暗殺されるだが、その頃、バンジョーもあたらしいパーラー音楽の時代へと移行している。
 19世紀の日本とアメリカ、そして竜馬とバンジョー、接点が在りそうで無さそうな、そんな歴史ロマンを感じるではないか? 『バンジョー大博覧会』ではそんな当時の品物が数々出品されるという。そんな実物を目にして、夢を膨らませたいものだ。

■アメリカ産業革命とバンジョー
 バンジョーのルーツは西アフリカ、セネガル/ガンビア地方のジョラ族の民族楽器「アコンティング(Akonting)」だとする説が、現在ではもっとも有力だ。瓜の果実をくりぬき、そこに皮を張って、ネックとなる棒を差し込むという単純なものだが、何よりもその3弦のうち1本がほかの弦よりも短く、ドローン(常に鳴りつづける)の役割を果たすという、現在の5弦バンジョーに通じる特徴がある。  (以下略)
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(ムーンシャイナー8月号は、バンジョーの歴史と現在ブルーグラス・バンジョー・メーカー列伝などバンジョー大特集号です。……定期購読をぜひ!! わたし"sab-san"fiddleandbanjo@nifty.comあてに、8月号=525円=または年間契約=6,000円=をご指定いただければお送りします)


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